展示レポート「第三回ピンぼけ写真選手権」

会期が終了してからもうすぐ2ヶ月経ってしまいそうな展示レポート。
今回は、「第三回ピンぼけ写真選手権」です。
改めて、お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、一緒に展示した出展者の皆さん、写真企画室ホトリのsaorinさん、お疲れ様でした。

その名の通り、ピンぼけ(ブレボケも含む)写真を集めた写真展。
面白そうと思って第一回から参加していて、早いもので今回で三回目。
三回目となるとだんだんネタ(笑)も厳しくなってきました。
確かに、ピンぼけやブレの写真は相変わらず増えていくのですが、やはり、「それでもこの写真が好き」の部分が無いと自分自身で納得できないんですよね。
そんな中、今回展示した写真はこちら。

前回までは、どちらかと言うと面白写真を出していたのですが、今回は雰囲気のあるポートレートを。
モデルはeriiさん。

この写真、好きなんですよ。実は、ボツにしていなくて、ちゃんと以前のエントリーで掲載していたりして。
「ピンぼけでも好きな写真」と言うより、「ピンぼけ&ブレになると分かっていてもシャッターを切りたい」と思えたことが好きだったりします。
意図したわけでもなく、かといって失敗でもない、そんな感じ。
ピンぼけ&ブレの写真は一般的には失敗なのですが、「うまい写真」ではないほうが見た人の「誰かと過ごした時間」の記憶を刺激するのではないか、と思ったりします。
そんな思いと、夕日の逆光も綺麗だったので、タイトルは「想い出は夕焼けの中に」にしてみました。
ベタなタイトルですが、曖昧な雰囲気の写真なのでベタでもストレートにw

いただいたご感想でもその辺が伝わったようです。
そして、普段、女性のポートレートを撮影しない・見ないような方々からポジティブなご感想をいただけたのが嬉しかったです。

そして、展示はこんな感じで。

一回目から、同じ大きさの額とプリント・サイズ(ほぼ2Lサイズ)で出しています。
ピンぼけ写真って解像感がないので、大きくプリントしてしまうと間伸びしてしまいそうなのと、ピンぼけという粗のほうが目立ちやすくなってしまうのでは?と思って小さめに。
加えて、普段、プリントとして見慣れているようなサイズのほうが、「あー、こうなっちゃうとあるよねー」みたいな共感を得られやすいかな、とも思い、その辺の落とし所がこのサイズって感じになっています。

他の出展者の方々の作品もとても面白く、毎回、気づくことが多いです。
ご覧になった方にもピンぼけ写真楽しんでいただけたようです。
この写真展を観ると、ピンぼけ写真の概念が変わりますよ、本当。
告知のエントリーでも書きましたが、出す人にとっても、見る人にとっても”自分にとって写真とは何か?”を問われる写真展です。
次回も参加できるように、今から、ピンぼけ写真を撮っていきたいと思っていますw

【写真企画室ホトリ公募展:第二回ピンぼけ写真選手権】
・会場:写真企画室ホトリ
・期間:2002/8/21~8/28

ちなみに、ホトリさんによる展示レポートはこちらとなっています。

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