展示レポート:名刺判写真展

2025年の展示レポートもこれで最後。
今回はNADARさんの恒例公募展である「名刺版写真展」。
今年も出ました。第一回から皆勤の参加です。今回は何回目かは数えてないですけど。

改めて、名刺判写真とは何か?と申しますと・・・。

名刺判写真をご存知ですか? 名刺判写真(カルト・ド・ヴィジット)とは、1854年にフランスで発表されたカード型の写真で、19世紀中頃の欧米社会で大流行しました。名刺代わりに使われたり、友人や知り合いと気軽に交換し合ってコレクションして楽しまれていたそうです。現代の一般的な写真サイズといえばサービス判(L判)ですが、それよりも小さい【縦8.3cm、横6cm】の名刺判写真は、最近ではあまり見かけないサイズということもあり、かえって新鮮な印象があります。サイズが小さい分、見る人をグッと引き寄せる力もあるように思います。
(NADARさんのサイトより)

この展示では、額は自分で選べず、一方的に送られてきた額を使うことになります(梱包・発送したNADARスタッフさんも誰に何を送ったのわからない)。
で、今回、送られてきた額がこれ。

そして、セレクト写真がこちら。モデルはミキティさん。

額と写真を合わせるとこんな感じ。

ランジェリーと額の色がリンクする、なんとなく窓から覗いている背徳感がある雰囲気、そしてゴールドの縁がエレガントなので、ランジェリー姿でもいやらしくならない、なんてことを考えて、この写真をセレクトしました。
椅子に座っているのではなく、光のある座面のところまで落ちてきた感じが好きなんですよね。タイトルは、「堕ちる光」にしました。
ちなみに送られてきた額を見た瞬間、過去かつてないと言っても良いほど、普通の額だと思ったのですが、ギャラリーでそんなことを言ったら、「この額で、普通と思ったなんて、相当、名刺判写真展歴が長すぎて感覚が麻痺してきている」なんてことを言われてしましたw

ランジェリー姿の女性のポートレートだったので、ポートレート展示ではないところに出すことにはちょっと心配だったのですが、(特に女性から)ポジティブなご感想をいただけたのが嬉しかったですね。
NADARさんの公募展では感想カードが用意されていて、そこにご感想を書いていただくのですが、名刺判写真展では毎回、頂ける感想カードの枚数が多いですね。自分だけでなく、他の出展者の皆さんも。
なかなか写真自体の感想を書くのって難しいと思うのですが、この名刺判写真展では、特徴的な額と写真の組み合わせから入っていけるので、感想が書きやすいのかもしれませんね。そんなことを改めて感じました。

【名刺判写真展】
・会場:NADAR(東京)
・期間:2025/11/9(水)〜11/23(日)

コメント

タイトルとURLをコピーしました