展示レポート「錆と廃墟展vol.7」

すっかり忘れていた展示レポート。
なんとか展示終了後ギリ1ヶ月以内ってことで、今回の展示は「錆と廃墟展vol.7」です。

改めて、お越しいただいた皆さん、一緒に展示された皆さん、そして写真企画室のsaorinさん、ありがとうございました。

この「錆と廃墟展」は写真企画室ホトリさんの恒例公募展。
去年は参加しなかったので、2年ぶり3回目の参加となります。

自分は、廃墟ってのは撮らないし、他の方から観ても廃墟を撮っているイメージはないと思います。
どちらかと言うと「錆」派なのです。
と言うよりも、展示の「錆や廃墟そのものだけでなく、朽ちていくものの美しさ・儚さ」と言うコンセプトに共感して、参加しています。

そんなことで、今回展示した写真はこちら。

錆サビの看板です。
女の子(?)のキャラクターと錆サビの雰囲気のギャップがいい感じだな、と思ってのセレクトです。
女の子の上半身と下半身のアンバランスさとか、女の子の目の周りの錆びているところが、ちびまるこちゃんでよく見られる「どーん」となったときに目の周りに落ちる影(線)の表現っぽく見えるところとかが特に面白いかな、と。
そして、これを出そうと決めたときにが気づかなかったのですが、さらになんか違和感を覚えまして・・・。
よくよく見てみると「危い」って何?
アブイ・・・?
調べてみると「危い」は「たかい」と読むそうで。
意味は上下に幅があることを表す「高い」と同じ。または、「「気高い・正しい」と言う意味もあるそうです。
へぇ・・・って、この看板に関係ないじゃん!
そこでさらに調べてみると、どうやら埼玉県の道路で見る表記の模様。
「危ない」だと文字数が多く認識しにくい。かといって「危」だけだと危険物のマークと紛らわしくなるってことで「危い」ってなっているらしいです。
ちなみに、撮影した場所は埼玉ではありませんw

なお、タイトルはそこには触れずに「少子化の行方」としました。
もし、この街に子供が住んでいれば、このような看板も新しいものを作ってそれに交換されるのではないか?こんなに古くなっても子供がいないから、誰からも気にされず、ずっと錆て朽ちていくまで放置されているのではないか?
そう、これから日本は超高齢社会となり朽ちていくのです・・・。
思わず社会派ですね。

まぁ、そこまで深読みされた方はいらっしゃらなかったと思いますが、「危い」に気づいた方はそこそこいらしゃったみたいです。
気づいた方は、これから「危」が含まれた看板を見かけたら、「危ない」と「危い」のどちらかなのか気になってしかたがないことでしょうw

展示は、こんな感じで。

オーソドックスな額装です。
プリント用紙は、PICTRICOのシャイニーゴールドにしました。
金属の看板が錆びているってことで、メタリック感を感じつつ茶色よりに見えるこの紙にしてみました。

前回と同様、ちょっとおもしろ系の作品が続いてしまったので、vol.8に参加するとしたら、今度はかっこいい作品を出したいな、と今から思っています。

【錆と廃墟展 vol.7】
・会場:写真企画室ホトリ
・期間:1/22(日)~29(日)

コメント

タイトルとURLをコピーしました