展示レポート「KONAMIN ROCK FESTIVAL ‘2023」

2023年最後の展示レポートは「KONAMIN ROCK FESTIVAL ‘2023」(以下、こなみんフェス)!
ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。
一緒に展示した皆さん、お疲れ様でした(あまりご挨拶できていなくてすみません)。
そして、こんな素敵な展示に参加させてくれた「こなみん」こと佐野小波さん、本当に感謝しています。

最近、多くなったモデルさん主催の写真展ではあるのですが、今回は佐野小波さん(以下、こなみん)が主催の「フェス」と名がつく通り音楽フェスのイメージした写真展です。
以前は、あまりモデルさん主催の展示には参加はしていなかったのですが、最近は声をかけていただく機会も増えてきて、なにか自分なりにできることがあれば、と思い参加するようになってきました。
って言うか、今回は、「こなみんフェス」の企画書を見せていただいた時点で楽しい展示になる!このビッグ・ウェーヴに乗るしかない!、と思い参加させていただくことにしました。

今回は、「アイデンティティ」と言うテーマが与えられていて、その説明の中に、「あなたのアイデンティティに佐野が飛び込みます」のようなことが書かれていました。この「飛び込む」と言う言葉が凄く気になっていて、何に飛び込んでもらうか?そしてアイデンティティとは?と色々考えたのですが、今の自分の形成している要素の一つである幼少のことの体験=今となってはかすかな記憶、その記憶に中に飛び込んでもらおうと考えました。
自分には今だに2歳のときの記憶がありまして。そのときに自分が感じていただろうその世界の中をこなみんを依代に表現できたら、と。

また、今回の展示場所はなかなか廊下の壁で、他のスペースと比べて少々暗く、また釘打ち等ができないなど制限があったのですが、「記憶」をキーワードにした作品ならば、暗めの場所でプリント直張りもその意図に合うのではないか?とも考えました。

そんなわけで、今回の展示はこんな感じで。
狭い廊下でだったので、画角的にiPhoneでしか撮れなかったので、画質悪めw

タイトルは、「キオクノカケラ」。
キャプションはこんな感じにつけました。

一番、古い記憶って何歳のときの記憶ですか?
幼少のころに夕陽の光の中で一人ぼっちで取り残されているときの記憶が今でも夢に出てきます。
まだ、孤独と言う概念も知らない幼いときに感じた孤独。
本当に記憶なのか、ただの夢なのか。
すでにもう曖昧な頭の奥底に微かに残った記憶のかけら。
その記憶のかけらを海まで探しに行きました。

ご覧の通り、今回は、シルエットやボケ、ブレではっきりと映さないポートレートをイメージして、それを事前に伝えておきたかったので、アイデンティティと言うテーマに、自分はそれにどうコミットしようとしたのか、その結果として何を意図して撮影するのかを企画書にまとめました。企画書を書くなんて久しぶりでしたが。
こなみんは、それをとてもよく理解してくれていて、おかげで、撮影に入ったら、自分が想定していたカット以上のものが撮れて作品の幅が広がたっと思います。
ちなみに企画書には、具体的な記憶の内容も書いてはいたのですが、記憶を再現するのが目的ではなかったため、キャプションではその辺はぼんやりと書いていますw

展示した6枚の意図については、こちらのXのポストをご覧ください。
(後で、追補としてこちらにまとめるつもりですが、なんとか年内にレポートを上げたいのでw)
https://twitter.com/mamotaso/status/1737854902318387397
https://twitter.com/mamotaso/status/1738544513491325215
https://twitter.com/mamotaso/status/1739276971501289677

また、ブックに収めた写真については、こちらをご覧ください。


ちなみに、今回の出展者の中では古参組と言うことで、ブックはこの「キオクノカケラ」と今まで撮影させていただいたこみなんの写真をセレクトした「奇跡の軌跡」の2部構成にしました。
「奇跡の軌跡」のは、一番最初にこなみんを撮影させていただいたお宝なカットも入れておきました。
ご覧いただけましたでしょうか?

自分としては、今まで同じ視点で撮影したつもりではいるのですが、いつもとは違う雰囲気とのご感想をいただきました。確かにいつもはきっちり撮ることが多いので、このような曖昧な雰囲気は珍しいと思われたのでしょう。なぜ、このような感じで撮ろうかと思ったのかは、記憶をキーワードにしていたからなのですが、この辺の気持ち(https://twitter.com/mamotaso/status/1737469563795575005)も関係していたのだと思います。
そんなわけで、今回のこの展示作品は、テーマ、タイミング、場所などの制限など全部ひっくるめて、こなみんフェスだったからこそ撮れたのだと思っています。

と、自分の展示はこんな感じで。

こなみんフェス全体としては、参加者だったと言うことを差し引いても、とても楽しく素敵な展示になったと思います。
出展者も多いのでごちゃごちゃしてしまいそうですが、会場のフェスな雰囲気で乗り切れた感じもしますし、夜のフェスタイム(DJやフード)も吹っ切れた感じで楽しかったのですね。
もしかしたら、他の展示だったら、ネガティブに捉えられてしまったのかもそれませんが、こなみんのホスピタリティのおかげで、来場者の方々もいつのまにか巻き込まれて楽しんでしまったのではないでしょうか。
Xでご来場いただいた方々のご感想を検索してみたのですが、エリア毎の展示内容がまとまっていたと言うことが結構多かったようです。自分もそう思いました。
展示場所については、展示作品を見てからではなく、最初から運営とこなみんで決めてられていたんですよね。こなみんって、一人一人の撮影者に向き合っていて、きちんと作品を観ているからこそできたことであって、こなみんの凄さを改めて知るとともにとても嬉しく思った次第。

と、まぁ、かなり長くなってしまいましたが、この展示に参加できて本当に良かったと思います。
反省点もいろいろありますが、一番の反省点は、今までこなみんの撮影回数が少なすぎたってことなので、来年からはもう少しなんとかしたいと思っておりますw

【KONAMIN ROCK FESTIVAL ‘2023(こなみんフェス)】
場所:gallery conceal
日時:2023/12/11(月)〜17(日)

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