展示レポート「移ろふ、こう色」

気がつけば、展示が終わってから2ヶ月も経ってしまいましたが、一度やろうと思ったことは続けよう、ってことで展示レポートです。
今回は「移ろふ、こう色」です。
お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
一緒に展示したみなさん、主催の一人であるなずさん、お疲れさまでした。
そして、今回の展示に誘っていただいた主催のもう一人であるchanaさん、ありがとうございました。

今回の展示は、chanaさんとなずさんのお二人をそれぞれ5人計10人のカメラマンが撮影したグループ展です。
それぞれのカメラマンには「色」が割り当てられて、その「色」の沿ったテーマでモデルさんと組んで作品を撮影しました。

自分は、chanaさんを撮影。担当した色は「紺」。
こう言う色をイメージした撮影って一度してみたかったんですよね。
やっと、そのときが来た!って感じだったのですが、いざ、やろうとしてみるとこれが結構難しい・・・。ただ、写真の見た目が「紺」っぽいだけではつまらないし、そもそも身の回りに「紺」なシチュエーションってないよなぁ、「青」はあるけど・・・・。
そんなことを考えながら、椎間板エルニアの痛さと共に、うーんと唸っている日々。
そして、「紺」と言う色情報ではなく、「紺」からイメージする言葉を視覚化してみようと考えてみました。

「紺」(ネイビー)の色のイメージを書き出してみると・・・・。
・誠実、真面目、品格、自律、確実、厳格、沈静
・直感力・インスピレーションにつながる。
・本質を見る目が持てる。
・今、深く自分を見つめたい。冷静さを取り戻したい。自分を律したい視覚的な色その
などなど。

そんな言葉をつなげていって、まずは品格、自律、確実、厳格を閉じ込めた存在として「本」をイメージ。そこから「本には、過去の人たちの英知が込められている。その知識に触れて、自分を見つめ直す。本質を考える」をテーマにして撮影することにしてみました。
そして撮影して展示した写真がこの4枚。

暗く閉じた空間の中で、人類の英知(=本)に触れて、自己を知ることで、明るい未来を感じた、と言うようなイメージ。
それに合わせて展示はこんな感じで下から上にかけて明るくなっていくような構成してみました。

今回は、額装やパネルではなく、本の1ページを意識して、一枚紙のプリントをクリップで吊る方法にしました。

タイトルは、「英知に触れる。自己を知る」。
「自分と知る」とか「英知」とかのキーワードでググってみたら、アリストテレスの言葉で「自らを知ることは、あらゆる英知の始まりである」が見つかって、この言葉を逆にするとちょうどテーマと同じになる!と考えてこのタイトルしてみました。
過去の人がまとめた英知に現代の人が触れて、自己を見つめ直す。歴史はその繰り返し。
我ながら、いいタイトルだと思っていますw
逆に、この言葉から「紺」が連想しにくいと思って、写真の仕上げでシャドー部に紺を乗せてみました。うん、安全策w

また、今回は、初めて展示をご一緒させていただけた方がほとんどで、新しい出会いも多く、楽しかったですね。
何はともあれ、椎間板ヘルニアの最中、なんとか撮り下ろせて展示できて良かったです。諦めなくて良かったw

【移ろふ、こう色】
・会場:原宿デザインフェスタギャラリーEast203
・会期:2022/9/10~9/12

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