展示レポート「ポートレート展」

 展示が終わってから、少し間が空いてしまいましたが、11/8〜11/18の期間、参加していた公募展「ポートレート展」の展示レポートです。
 いつも同じ出だしになってしまうのですが、会期中お越しいただいた皆さん、retweetとかで告知にご協力いただいた皆さん、そして何気にいつも気にしていただいている皆さん、ありがとうございました。そして、一緒に展示した参加者の皆さん、ギャラリーのスタッフの皆さん、お世話になりました。
 今回のポートレート展での展示風景はこんな感じでした。モデルは、涼木月さんです。
 実のところ、今回の公募展は参加する予定ではなかったのですが、この写真が撮れたってことで急遽参加することにしました。
 自分としてはたまたま分野として「ポートレートを撮っている」と言うことにしていますが、いつも「ポートレートってなんだろう?」って考えています。
 良い表情?、関係性?、自然な感じ?
 良いポートレートっていうと大抵こんな感じのことが言われますが、本当にそうなのでしょうかねぇ。っていうか、良い表情、関係性、自然な感じって具体的に何を指しているのでしょうか? そもそもそんなことを自分は写している?。ポートレートって「肖像写真」全般なんだけど、最近見るのはどうも若い女の写真ばかりだ(お前もな!w)。
 なので、いざ「ポートレート」って問われると、自分の写真がポートレートって自信を持てなかったりするのです。
こんな中で、この写真を展示することにしました。タイトルは「unstable」。
 表情もはっきり写っていません。モデルさんと自分はどんな間柄なのかもわかりません。決して自然なシチュエーションでもありません。
 覗いているのか、覗き込まれているのかわからない空間。
 あやふやな存在感なのに確かにそこにいるという気配。
 表情は見えないけど、確実に感じる強い視線。
 そんな雰囲気の写真の中に人と接する中で急に襲いかかる「今までわかっていたつもりだったけど、急にわからなくなってしまうような混乱」や「そのまま消えていってしまいそうな不安」みたいな気持ちを感じでもらえたらいいなぁ、と。
 普段は「場所と人との関係」をテーマに「場所=街」として街中で撮ることが多いのですが、このような室内でも場所の効果はかなり効いてきますね。街とは違った雰囲気で、この方向性でも面白いかな、と。
 頂いた感想でも、いつもの自分の写真とは違う雰囲気のポートレートと感じていただけたようでしたが、自分でもいつもとは違う発見がある写真となりました。
 って気がついたらなんかかっこいいこと書いてしまったようなので、展示レポートはこの辺で。
 
【展示データ】
「ポートレート」    
・会場:NADAR

・会期:2018/11/8(水)〜18(日)

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