展示レポート「展示バカ2020」

次の冬の展示祭りは「展示バカ2020」。「展示バカ」の後に西暦が付いたり付かなかったりしますが、すっかり恒例のNADARさんの公募展です。
毎度のことですが、お越しいただいた皆さん、RTなどで告知にご協力いただいた皆さん、およびNADARスタッフのみなさん、ありがとうございました。そして、一緒に展示した出展者の皆さん、お疲れ様でした。
今年は、同時に「展示大バカ展」もありましたが、まずは、ノーマル「展示バカ」のほうのレポートを。

展示バカに参加するようになってから、8年目。なんでもありな展示ですが、何を展示するのかは、毎年、ギリギリまで悩みます。
今回は、先にレポートした「錆と廃墟展vol.5」と会期が重なるため、両展示で何か関連付けられた作品をそれぞれに出せたらなあ、と考えてみました。

そんなことで、今回出した写真はこちら。
タイトルは「わたしをわすれないで・・・。」。モデルは、毎度お馴染みの「国民の奥様」こと、あくまにあさん。

 

「海岸で目覚めたような女性」と言う思わせぶりなシチュエーション。情報量が多い割には、それらの情報はこの「思わせぶり」に対して何一つ絡み合うことがなく、ただただ見た人を困惑させる。その困惑にザワザワしてもらったらいいな、と思ってこの写真をセレクトしてみました。
ザワザワで終わってしまってもいいし、そのザワザワの正体が気になるとそれを言葉にしたくなるのではないかとも期待してもいましたが、感想カードを意見すると見事に期待に応えていただけた方もいらしゃって、成功だった確信できました・・・。
って、どこに「錆と廃墟展vol.5」に出した写真との関連はどこにあるのか、と言いますと、同じに二槽式洗濯機が写っているってところ!(笑)。「錆と廃墟展vol.5」ではメインの被写体であった洗濯機がこちらでは風景の一部として写っています。しかし、それなりの存在感があり、この写真の混沌さのポイントになっているのではと思います。
両展示の写真とも観た人に「なんで?」と言う印象を与えると思うのですが、同じものが写っていても、「なんで?」の対象や質が変わると面白さがあるかな、と。視点を変えることで世界が変わって見える。ちょこっとだけど。

ちなみにタイトルは、「錆と廃墟展vol.5」のほうは洗濯機がメインということで機械っぽいイメージでカタカナの「ワタシヲワスレナイデ・・・。」にしていたので、こちらは対になるようにひらがなで「わたしをわすれないで・・・。」にしました。知っていれば、「砂の女」にしたかった・・・。

今回は、より情報量が増すと考えてモノクロにしてみました。特にワンピースのストライプがハッキリしていいポイントになったと思っています。
それにしても、NADARさんにいらっしゃる方々には、「自家現像&手焼き」な人が多いのですが、その方々から観て、自分のデジタルのモノクロ・プリントってどう思われているのか気になりますねぇ。

ちなみにこんな感じに展示していました。

 

そんなわけで、今年は展示バカ忘年会がなく、ちょっと寂しい年になりましたが、展示バカで展示活動を締めくくれてよかったな、と思うのでした。実は、この後、もう一つあるけどw

【展示バカ2020】
・会場:NADAR
・期間:2020/12/9(水)~12/20(日)

コメント

タイトルとURLをコピーしました